生物系三大奇書のうちの2冊です。
『鼻行類』−新しく発見された哺乳類の構造と生活−
ハラルト・シュテュンプケ著 思索社 1987年4刷
動物学論文のパロディ作品
想像上の生物である小獣である鼻行類(びこうるい、架空の学名:Rhinogradentia、別名:ハナアルキ[鼻歩き])をあたかも事実であるかのように解説している寄書。
『平行植物』
レオ・レオーニ著 宮本淳訳 工作舎 1980年/新装版
レオ・レオーニの同名の著作に登場する架空の植物群である。「時空のあわいに棲み、われらの知覚を退ける植物群」と定義され、幻想博物誌の類、鼻行類のような架空の生物の系譜に属する。
私には、読んでも読んでも何がなにやら訳がわからなくなるばかりですが、平行植物の「大きさと知覚−遠近法を裏切る植物−」の章は何となくリアリティを感じてしっくりきたのを憶えています。
フシギネ。という植物には以下のような説明が記されていました。
− 日本の生物学者上高知がクモデの花々の間に発見した平行植物。
遠くから見ても近くに寄っても同じ大きさに見えるという奇妙な性質がある。
植物が空間を歪めるのか、あるいはわれわれの知覚が異常を起こすのか? −
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