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2013年11月2日土曜日
yuzuriha/ゆずりは
先日、本を届けに友人のお店に行きました。
久しぶりに訪れたそのお店は、変わる事無く緑を豊かに含んで佇んでいました。
友人が祖母の残したお店を改装し甦らせて、はや三年。
たくさんの歴史と思い出を残しながら、今日も古河の町をやさしく見守っています。
植物が、人が育つように、このお店も愛されながら
ゆっくりと成長してゆくのでしょう。
ゆずりは、友人の美しいお店。それは、友人のように温かくて瑞々しい皆のお庭です。
http://kondomina.exblog.jp/
ゆずりはの本たち。
2013年10月27日日曜日
滝口修造 夢の漂流物
『滝口修造 夢の漂流物』
2005年 世田谷美術館
それらはオブジェであり、言葉でもある。永遠に綴じられず、丁づけされない本。
壁よ、開け!
−滝口修造 「白紙の周辺」より−
無題
ピーターラビットの野帳/フィールドノート
『ピーターラビットの野帳/フィールドノート』
福音館書店/発行
ビアトリクス・ポター/絵
アイリーン・ジェイ メアリー・ノーブル アン・スチーブンソン・ホッブス/文
絵を描くことが自然の理解の入口である。描くためには観察し、学ばなければならない。
ビアトリクスの生涯とその時代的背景を紹介しつつ、自然の楽しさを知るための本であると思う。
−訳者まえがき−
井の頭公園の変なキノコ。
ビアトリクスは特にキノコの研究に熱中し、たくさんの絵を残しました。
「もうキノコの事で頭がいっぱい。今日はとてもいいピンクのキノコを見つけた。
集団で生えてきたばかりで帰るのが惜しい気がした。」
−1894年9月30日 ビクトリアスの日記より−
無題
もう、とっくに夏は終わったんだなー。
2013年1月20日日曜日
あさって歯医者さんに行こう
『あさって歯医者さんに行こう』
高橋順子 著/株式会社 デコ
ページをめくった瞬間の最初の「黄色いメロン」という作品で、もう、心を奪われました。
全行。
黄色いメロンを食べ終わったら
メロンの皮はカヌーになって
海を恋するふうだった
ガラスのお皿の水面から
スプーンを櫂にして
漕ぎだしてもいいんだよ
わたしはこれから暗い内蔵をかかえて
満員電車に乗り
川を四つ越えて会社に行くんだけど
きみはもうどの辺りかな
七月の光の急流の中を
黄色いかろやかなカヌーは
素敵な言葉の数々を読み終わった後には、何気ない日常がとても輝いて見えるようでした。
とても優しい気分になれる1冊です。
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